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内向型は内気で恥ずかしがりなのか?内向型とシャイの違い

内向型でもシャイは乗り越えられます。その結果、内向型で超社交的な人は存在します。この記事で「内向的でシャイな人」と「内向型で外向的な人」の差があなたも丸わかり!

超社交的な超内向型は世の中にたくさん存在する

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結論:内向型はシャイではない

内向型とシャイの違いを知れば、自分のシャイをコントロールし、適切に自分をさらけ出せる

気が内に向かう性質を内向性と取れるなら、内向性そのものは内気であることを含むと言えます。

確かに内向型は自分の気持ちを内に閉じることを選択肢、気持ちを外に解放することを選択しないタイプとも言えるでしょう。

しかしながら、フランクで、積極的で、すぐに本音を伝え、他人と仲良くすることができる内向型の人間も存在します。

我が秘密結社イントロバーツのメンバーの中にも、超外向的に見える超内向型の人間が存在します。

そこで、今回は、内向性、内向型とシャイの関係を徹底解説。

「内向型とは内気なのか?」「内向型と内気の違いは何なのか?」「内向的でシャイな人と内向型で外向的な人の差はどこで生まれるのか?」など、内向型とシャイに関する理解が深める記事を提供していきます。

内向型とは内気なのか?

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内気とは遺伝とか関係ない多くの要素がもたらしている

内向性は、自身を内気なマインドセットにする一因となり得る

内向性とは、あらゆる知見や知覚を、自分の思考や内面と照らし合わせていく特性です。行動に対するフィードバックを自己の内在に向ける性質とも言えるでしょう。

内省が深くなれば、自己完結で物思いにふける時間が長くなります。周囲の表層で起こっていることと、自己の内部で起こっていることにギャップが生まれ、他人や環境に対して、表だって自分を出すことに違和感が生まれます。

この違和感が、恥ずかしさ、遠慮、控えめといったパーソナリティを形成する一因になると言えます。

このことからは、内向性は、自身を内気なマインドセットにする一因となり得ると言えるでしょう。

内向性は、自身を強気なマインドセットにする一因にもなり得る

内向性は、どんな使い方をするかで、自身のマインドセットを大きく変えます。内向性が本当に高ければ、自分の中身だけでなく、相手の中身を内向的な視点で捉えることができます。

実は、内向型の人間は、外向型の人間が見落とすような気遣いをすることができる傾向にあります。対人関係や環境開拓において、外向型より優れた点をきちんと認知し、コミュ力や経験値や自尊心を高めていけば、「自分はどんな場面でも悪くない結果を残すことができる」と腑に落ちていきます。

結果、内向性が高いことが、自身を強気なマインドセットの根幹となるのです。

内向型とシャイの違い

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内向型とシャイの違いが分かれば、自分を簡単にさらけ出せるようになる

違い1:内向性に緊張はないが、シャイには緊張が含まれている

内向型の人間は、内面で思慮の連続性が深く広くスパイラルしているだけであって、そこに緊張や不安などのネガティブは関与していません。もちろん、ネガティブな事項にも目を向けるので、内省をしたせいで、緊張や不安を感じることはあるでしょう。

一方、シャイは、「自己開示に対する緊張した状態」と言えるでしょう。自己開示をスムーズに行うことにハードルの高さを感じているのです。

違い2:内向性は願望がないが、シャイには願望が含まれている

なぜ、シャイは緊張するのか?それは、自分自身を解放することを目的や願望にしているからです。

シャイは遺伝的な生まれ持った性格ではなく、自身の能力・認知・願望・環境などが作り出す状態です。

違い3:内向性は出し引きができるが、シャイは出し引きができない

内省の深度というのは、自身持つマックスの内向性から、どんどん浅くしてコントロールすることが可能です。

しかし、シャイと呼ばれる人は、自分のシャイ加減を出し引きできません。シャイの程度や頻度をセルフコントロールできないから、シャイとして困っているのです。

内向的でシャイな人と内向型で外向的な人の差はどこで生まれるのか?

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後天的にセットしたスキルや知識や自尊心で、シャイはどんどん軽減される

デキる内向型は、外向性が必要な場面で、外向モードを演じることができる

デキる内向型は、外向性が必要な場面で、外向モードを演じることができる

その差は、外向的な所作を演じ切る力を後天的に備えているかどうかです。

要は、内向型かつ外向的な人間は、外向性が必要な場面で、外向性を演じ切る能力があるということです。

自分がシャイな人間だとしても、以下の3つのギャップを埋めることができれば、内向型でシャイな人間から、内向型で外向的な人間に成り上がることができます。

差1:スキル

スキルを持っていれば、シャイというほど厄介な状況を抱えづらくなります。自分のスキルを信じて、自分を開示して、相手とよりよい時間を過ごせるようになるからです。

主たるはコミュニケーションスキルでしょう。コミュニケーションスキルにおいても、カウンセリング、ヒアリング、ディレクション、コーチング、プレゼンテーション、アプローチ、クロージングなど様々に存在します。

差2:準備

スキルとまでは言わないまでも、準備を突き詰めることで、シャイさを軽減し、外向性を高めることができます。

例えば、出掛ける前に、TPOに合わせた服を選び、清潔感を高めれば、目の前にさらされる人間として、少しは自信が持てるようになります。人の前に現れた際に感じる自信は、自己開示へのエネルギーとなります。

要は、出くわす場面に対して、入念な準備を投資することにより、自分をどんどん開放できるようなるわけです。

差3:自尊心、自己肯定感

今現状抱えている自尊心や自己肯定感のレベルも、シャイかどうかに大きく関与します。

自尊心や自己肯定感が高い人間は、ネガティブな現象対するレジリエンスも高くなります。精神的に負荷を抱えるアクシデントがあったとしても、心をすぐに元通りに回復させることができます。

自尊心や自己肯定感を土台として余裕があれば、自己を開示して、多少の傷を受けることを前提に行動できるようになり、外向性が高まっていくのです。

差4:経験値、成功体験

対人関係や環境構築において、自らの手柄で場を制したことのある経験値や成功体験が積み重ねっているかどうかも重要です。

経験が増えれば増えるほど、無知や不慣れが減ります。人間は見通しが立たない不確実な物事に対して、ストレスや脅威を感じます。

経験値や成功体験が増える過程では、スキルも上達し、どんな準備をすれば良いのかも理解できるようになり、自尊心や自己肯定感もアップしているでしょう。

差5:認知

精神的な障害を克服する対処法として、認知行動療法というのがあります。認知とは、「心から腑に落ちる物事の捉え方」です。

同じ行動でも、認知を変えることができれば、行動の質を大きく向上させることができます。

ただ、自分に言い聞かせるだけでなく、自分が本当に腑に落ちていなければ、認知というレベルには達していないと言えます。

内向的でシャイな人と内向型で外向的な人の差は、人(環境)に対する認知の違いとも言えるでしょう。

例えば、「自分の第一印象があんまり良くなくても、相手の自己開示を徐々に促していけば、相手から十分な好意を得られる」と認知していれば、出会ってすぐに打ち解けられなくても、何とも思わないでしょう。

むしろ、「最初に繰り出した質問や接し方が相手に合わなかった」という手掛かりを得られたとポジティブに捉えることができ、過去の情報を生かすことができるようになります。

外向型でシャイな人間も存在する

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たいていの外向型は、環境や状況次第で、シャイになってしまう

外向性とは、あくまで、外へ向かう気質に過ぎない

外向型が全員コミュニケーション能力に長けているのかというと、そうではありません。

外向型で、外向性が高いにも関わらず、周囲からは「社交性がない」といった印象を持たれている外向型は意外に少なくありません。

外向性が間違って大いに発揮している外向型は、コミュニケーションの頻度は多いですが、致命的な失敗を多く重ねてしまいます。

外向性とは、あくまで、外へ向かう気質であるので、実質的に外に向かった際に、良い反響や反応が得られるかは全く別です。

外向型の人間でも、コミュニケーションスキルが低かったり、会話に難を感じていたり、人から好かれることに自己否定感があたり、身動きが取れずに、シャイのような行動体質になるでしょう。

気質は気質であり、結果ではありません。外向性は気質で、「あの人って外向的でいいよね!」という結果は、あくまで「外向力」です。

自分の理想に執着しすぎると、自分の思惑とは違うケースで、恥ずかしがり屋が発動されることもあるでしょう。

勘違いを起こす外向型は、シャイ以上に害悪

外向型の人間は、対人関係や環境構築に関して、表向きな事を気にし、根の深い本心や内情をスルーする傾向にあります。

外向型の人間は、表の部分だけを見て、フランクに行動するので、相手から嫌われる確率も自然と高まります。

有無を言わさずに相手を巻き込む力が、時には魅力になり、時には仇となります。

シャイで機会を見過ごすだけですが、勘違いを起こす外向型は、機会を破壊します。

最後に:「内向型だから、自分はシャイなんだ」という認知を今すぐ捨てよう

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自分のシャイが何に由来しているのか徹底的に分析していこう

内向型だから、突き詰めれば、外向型よりも素晴らしいコミュニケーターになれる

本サイトを通じて何度もしつこく指摘していますが、対人関係において重要なのは、相手の本音に即したやり取りをしていくことです。もっと言えば、相手の内面を内省することです。

自分への内省に使っている考え方や捉え方を、相手のために応用できるのが、内向型の魅力です。相手のために何かを行うという経験値を増やすことで、内向性というのは、自分だけでなく他人の内情を見抜く能力となるのです。

スキルを積む鍛錬に向き合い、準備に力を注ぎ、自尊心や自己肯定感を積み上げ、経験値や成功体験を増やし、質の良い認知を持つことで、シャイとは真逆の強気な内向型に生まれ変わります。

こんな内向型になれるわけです。シャイと内向型は完全に切り離すことができるのです。

「内向型だから、自分はシャイなんだ」という認知を今すぐ捨て、自身の内向性をフル活用できる素晴らしいコミュニケーターを目指していきましょう。