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両向型の真実、内向型も外向型を両方手に入れることは可能なのか?

外向的な人が内向性を高めること、逆に内向的な人が外向的になることができるのか、その真実を解説します!

そもそも両向型とは

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内向性も外向性も高い両向型にあなたもなることができる

両向型にも様々な種類が存在する

両向型を内向性と外向性どちらも備えるタイプと解釈している人は多いと思います。もしくは、内向性と外向性どちらも平均的に持っているタイプと認識している人は多いでしょう。

確かにそれは両向型の1つの種類を言い当ててます。しかし、両向型と社会で認識される人の中には、以下のようなタイプも存在します。

1つの特徴的な性質を持っていれど、真逆の分野に向き合い、真逆の性質を、スキルやマインドセットで担保する両向型もいるのです。

平均的な両向型と戦略的な両向型

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性質がないのなら、能力でカバーしてしまえばいい

内向性と外向性を平均的に持つ両向型の場合、多くの場面で、平均的な人間と評価されることになるでしょう。内向性と外向性という側面に関して、個性が際立つことがないので、大きく困ることが少なければ、大きく突出することも少ないかもしれません。

一方、自分が内向性が高いから、知識やスキルや経験を積んで、真逆の外向性についてもカバーしようと戦略的に動いた人はどうでしょうか?

もちろん、その自己投資のぶんだけ、リターンを得られるわけです。

結論:誰にでも訓練すれば、両向型にはなれる

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一気に両向の能力や性質を高めることは容易いことではないが、粘り強く努力を重ねれば、優れた両向型になることは可能だ

ただし、努力の初期段階での成果は見えにくい

これまでの指摘でも分かるように、内向性も外向性も高い両向型になることは可能です。

内向性と外向性の定義をすると、

と言えます。遺伝子が作られる頃からの過去の積み重ねが複合的に作用して、あなたが刺激を受けた際に、反射的に示す感度や感受性です。

刺激に対して反射的に、内向性を示すのが内向型で、外向性を示すのが外向型です。しかし、これはあくまで反射であって、「反射的にそうなってしまうなら、ここは逆の方向性で戦ってみよう」とモードチェンジできるのが、両向型です。

両向型の人間になろうとするとき、最初はとても苦労します。真逆の感度や感性のことを、最初はまったくイメージできないからです。また、積み重ねてきた性質は、「自分らしさ」です。自分らしさを否定して、もう一つの性質を、スキルや経験でカバーしていくので、精神的にとても疲れてしまいます。

努力の初期段階を乗り越えていけば、逆の性質を出すことのコツがだんだん掴めてきます。

内向型の人が外向性を備えるほうが容易い

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なぜなら、内向性を備えた認知能力が高ければ、学びや努力の質が格段にアップするからだ

私たちの見解では、外向型の人が内向性を後天的に身に付けるよりも、内向型の人が外向性を備えるほうがかなり容易いと感じています。

なぜなら、スキルを身に付けるために努力すること、経験を生かすことは、適切な内省をすればするほどに効率が良くなるからです。

対人関係は外向性のある人に軍配が上がると思っている人がいるでしょうが、相手の気持ちを察するという意味では、内向性が必要になります。

結局は、内向性も外向性も両方が高いことで、お互いが組み合わさって、成功体験が増えるわけです。

外向型の人が内向性を備えるのは難しい理由

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ただし、外向型は明確な道筋や答えを持っていれば、それを力強くコミットできる

外向型の人というのは、表層的にフットワーク軽く動くことを得意とします。

深さに慣れた人間の場合、浅さは苦手だけれど、浅さを感知することができます。しかし、浅さまでを知らない人に、深さを教えるのはとても大変なのです。

知らないからこそ、ガツガツと外への志向性を持つことができるのが外向型の強みです。

もしも、外向型の人が、内向性を帯びようとすると、自身の性質を強制的にシャットアウトする機会が必要になります。

相手の価値観や相手のルールにどっぷり寄り添う経験です。その経験をしながらも、内省を深めてくれることを指南したり、フォローしてくれる人材も必要です。

内向型で外向力を持つのが最強の両向型

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内面の気づきが豊かで、それを表へ様々な形で外向的に操作できる人間はどんな分野でも価値の高い人間になれる

内向型が外向力を備えるとメリットだらけ

内向性が高い人ほど、自己対話能力が高くなります。そして、自分との深い対話ができる人は、本来、相手とも深い対話ができます。

内向型の人の中には、適切に相手を理解できているのに、シャイになって、その強みが生かせていないという人も非常に多いです。これって、単にシャイってだけですよね。シャイっていうのを、能力や経験でカバーできれば、外向的な人よりも、相手を気遣えて、相手にとって適切な発言や助言やエスコートができるようになります。

カウンセリング、ディレクション、コンサルティング、リーダーシップ、ヒアリング、マネジメントなど、あらゆる分野において、内向性と外向性のハイブリッドが最強だと思いませんか?

外向力は外向的な自尊心で似非的に作り出せる

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出不精だろうが、内気だろうが、能力と経験と自尊心があれば、外へ向くことへ対する余裕は芽生ええていく

内向度が高い人が、根っからの外向性を身に付けることはできないかもしれません。極度の外向型が先走るタイミングで、内向型の人は、どうしてもあれこれと内省してしまいます。それが内向型の良いところでもあります。

内向型の人は、内向的な視点で腑に落ちて、自信や経験を積めば積むほど、外向的な分野でも反射神経を出すことができます。過去の経験から、あまり考える必要なく正解だと察知すれば、スピード感を出せます。

過去に戦略的にモテたり、好かれたりした経験があれば、1つの失敗での自尊心のダメージはかなり小さくなります。「ここは失敗してもいいから外向性モードで振り切ってみよう」と、たくましいモードチェンジをすることができるようになるのです。

単純に体力をつけるだけでも、外向的な物事に対するレジリエンスが高くなる内向型の人もいるでしょう。筋トレやマラソンをするだけで、外向力が上がるケースもあります。

後天的に備えるものが、本来のあなたを肯定してくれる

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自分と真逆のものこそ、認め向き合うマインドを大切に

現状維持の自分で、いろんな幸せが訪れると、それはそれで嬉しいですが、人生はそんなに甘くありませんよね。

もちろん、認知を変えるだけで人生が劇的に良くなる人も存在します。認知を変えて人生がうまくいく人は、同時進行でいろんなスキルや経験に向き合い、認知を変えることが相乗効果になったというパターンが多いように感じます。

時代も多様に変わりますから、私たちも多様に変わることができるようなると、生きやすくなります。

本当に自分らしくありたいのであれば、後天的にいろんな経験をし、いろんなスキルを身に付け、いろんな価値観に接するということは大切です。

そういった意味では、戦略的な両向型になることができれば、自分らしさを感じることは多くなるでしょう。

自分らしく振舞えるというのは、自分勝手で済まされるということではく、他者や環境に対して、自分がうまくやれるという相対性なのですから。