*
Articles Theme

なぜ人と会うと疲れるのか?人付き合いと疲労の関係性

「ただ人に会っただけで、なんでこんなに疲れてしまっているだろう?」そんな経験は皆さんもありませんか?そこで、今回は、人付き合いと疲労の関係について徹底解説していきます!

人に会うと疲れるメカニズムを多角的に解剖

*
人付き合いは、自分の想像をはるかに越える疲労を後から運んでくる

人付き合いと疲労の関係は奥深い

さて、今回は人付き合いと疲労の関係。皆さんは、人付き合いと自分の疲れに関して、以下のようなことを感じたことはないでしょうか?

そこで、今回は、人付き合いと疲労の関係を徹底網羅。人と会うことで疲れる原因、もしくはリフレッシュされる仕組みを知れば、あなたはより自分の人付き合いを、自分らしくコントロールできるようになっていきます。

それでは本題に入っていきましょう!

なぜ人と会うと疲れるのか?

*
私たちは人と会うことの消耗を軽視しがちである

理由1:人に会うことはそもそも「脅威」を含むから

人付き合いは、楽しさもある反面、ストレス負荷を含んだイベントです。

例えば、人前でスピーチをさせると、ストレスホルモンであるコルチゾールの値は、10分~20分で、約2~3倍に増加することが分かっています。

長期にわたってコルチゾールがカ条に分泌されると、炎症のコントロールが効かなくなり、疲労は慢性化します。うつ病の患者にはコルチゾールの値が高いことが報告されていますから、人付き合いがうつの原因になることも考えられるでしょう。

コルチゾールの値は、脅威を感じた際に高まります。人付き合いの最も大きな脅威とは、「コントロール感の曖昧さ」でしょう。相手の心を明確に可視化することはできません。会話のパターンは無限にあり、ワーキングメモリをフル稼働させなければなりません。

場合によっては、人混みを見るだけで疲れる人もいるでしょう。人が多ければ、他人が道を占有し、自分が自由に扱えるスペースは狭くなります。前から向かってくる人とぶつからないためにワーキングメモリより多く浪費してしまいます。

多くの人が抱く人付き合いの認識以上の負担があるため、自分の事前の想定よりも疲れた感覚を度たび覚える人が出てくるわけです。

理由2:その人付き合いにドーパミンが悪さをするから

人に会いたくないときに、人に会うと、人付き合いへの期待値は低くなるため、ドーパミンは分泌されません。人に会うと、きちんと疲れます。

では、人付き合いに対して、ドーパミンが分泌されれば、良いのかというと、そうではありません。ドーパミンは興奮物質で、どちらかというと、その時に「疲れを感じさせない」効果を与えます。

体力以上に集中してしまうため、人付き合いが終わって、家に戻った瞬間に一気に疲労が感じられることが起こってしまいます。

理由3:他人との差異で無差別に感傷してしまうから

他人と会うことは、自分と他人の違いを明確に突きつけられることでもあります。これはSNSで他人の投稿を見るだけで疲れてしまうことの原理と似ています。

外見、性格、将来性、地位、年収…人付き合いは、本来の目的以外の他人の情報を受け取ってしまいます。

自分が引け目に感じている事ほど、他人との差をフォーカスしてしまいます。自尊心、自己肯定感、自己効力感、自律性などに傷つきます。傷が深いほど疲れは溜まり、回復まで長引くことになります。

人に会ってリフレッシュされるケースもある

*
人に会った際の多幸感が、心身に癒しの感覚を与える

人に会って幸福感に包まれると、オキシトシンが分泌される

人に会って、スキンシップや会話をすることで、オキシトシンという幸せホルモンを分泌させ、ストレスを和らげてくれます。

要は、人に会うことで疲れを感じながらも、他のポジティブな感覚も取り入れることができ、結果的に、「人に会って良かった」と、疲れを心地よいものとして認知できるようになります。

心を安らかにするセロトニン、痛みを抑えるエンドルフィンの働きにもオキシトシンは関わっているとも言われるため、実質的には疲れていても、感覚的には収められていて、ぐっすり眠れるというようなことが起こるわけです。

内向型は外向型より人付き合いで疲れやすいのは本当?

*
相手とぶつかることで、内向性はネガティブなリターンばかりを得やすいのか?

内向型も外向型も、脳の消費カロリーの総量に変わりはない

人付き合いは、思考を必要としますから、脳のカロリーを使う作業のように感じますよね。人間は、1日に約2,000キロカロリーを消費し、 このうち脳が消費するのは350~450kcalカロリー。 厚生労働省によれば、体重60㎏の人が普通の速さで約2時間14分歩いた場合の消費カロリーに相当すると言われています。

こうした考えから、人付き合いでも、内省や思考の広くて深い内向型の人のほうが脳のカロリーをより消費しているようなイメージを持ってしまいますよね。

しかし、オタワ大学の神経科学教授であるクロード・メシエ氏は、「脳全体が使うエネルギーの総量は一定で、ほとんど変わらない」と結論付けています。

脳のカロリーの消費は、当人にとっては無意識下で行われている活動だからです。何か思考や集中をすると、脳は今まで使っていたリソースをそちらに分配するだけで、全体は常に変わらないということです。

脳の疲れという観点で言えば、人付き合いによって、内向型が外向型より疲れやすいとは断言できないでしょう。

すべては人付き合いへの脅威と感度がそうさせている

脳以外の全体的な人体レベルで言えば、やはり「人付き合いに対する脅威と感度」によって疲れが大きく変わってくると言えるでしょう。

前述した通り、脅威を感じれば、コルチゾールの値は高まります。内向型でコミュニケーションに自信のない人は、自信の内省スキルで、より多くの脅威に気づいてしまうでしょう。

自分が人付き合いに対して、「いかに追い込まれているか」を俯瞰できてしまう人ほど、ストレスにさらされやすいのです。

また、内向的な感度で人に会うと、他人との差異により気づいてしまいます。内向性が高く、自尊心や自己肯定感が低い人は、人付き合いでより自然に傷つく機会を持ってしまうでしょう。

「人付き合いに対する脅威と感度」という点において、内向型は外向型よりも、人に会うとより疲れやすくなると言えます。

最後に:結局、人に会うことはハイリスクハイリターン

*
人付き合いは、自己成長への立派な投資案件だと言えるだろう

人と会う疲れと引き換えに得られるものはすごく多い

脳の疲れの総量は変わらない。顕在意識上で使ってないように見えても、脳は絶えず、別のリソースに労力を投じている。

そう考えると、人と会うことを「疲れ」で拒否するのはもったいないですよね。

他人と会うということは、他人のペースと自分のペースをマッシュアップさせる挑戦の機会です。他人のペースに巻き込まれるのか、他人のペースを楽しむのか、はたまた、自分のペースへ呼び込めるのかは、すべて実力次第。

内向型の人間にとって、他人のペースにいろいろと巻き込まれることは、普段とは違う内向的感性へ深くダイブできる機会です。

他人を知ることで、自分を知る、世界を知る、これこそが、人に会う最大のメリットです。だからこそ、他人と会ったときは、かしこまらずに、どんどん本音で互いの価値観を開示できるような時間こそが、内向型の財産となります。

人付き合いというのは、苦手な間は疲れとして可視化されやすいですが、人付き合いを減らしたとしても、感知できない疲れが溜まるのであれば、新しい人との付き合いは定期的に取り入れたいですよね。

だって、他人の価値観や信念や本んを深掘りすることは、内向型の人の人生をあまりにも豊かにしますから。

良薬は口に苦し。まったく別の価値観の人間から、不条理な言いがかりを受けることですら、内向型の人間なら、それを自信のより向上する未来へのプロセスへ昇華できます。

人に触れた数だけ、自信の内向性の脈みたいなものが増加していく感じです。世界を知れば知るほど、あなたの内向性は生かされます。外向的人間は、世界を知ったところで、その世界の本質に迫ることなく、浅瀬で捉え、身にならず、経験が増えても、成長が比例するわけではありません。

外向的な人間ほど、外に出ていますが、実は成長できず、内向的な人間ほど外に出れば、成長できるんですが、出不精に留まっている人がほとんどです。

その結果、内向型人間で、コミュ力をスキルセットしたり、否定されながらも前を進んだ人間が独り勝ちできるような状況になっています。内向的な人間でも、「外向力」は積むことができます。

内向性が高い人ほど、コミュ力がなかろうと、いろんな人と関わってみるべきです。外を向くことこそが、自身の内なる世界を深遠にしていくんです。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。