*
Articles Theme

デキる内向型とダメな内向型の違い:内向性を短所にする人長所にする人の差とは

同じ内向型でも、良い結果を出し続ける人と、失敗ばかりを招く人に分かれてしまいます。そこで、今回はデキる内向型とダメな内向型の違いを徹底解説!

そもそもデキる内向型、ダメな内向型とは?

*
どんな内向型でもダメな状況は必ず打破できる

すべての成功や幸福は自身の目指した尺度や感度によるものである

この世には、成功体質のデキる内向型と失敗体質のダメな内向型が存在します。デキるとは、本人が描いた目標や期待を越えて、成功や幸福を手にすることと言えるでしょう。

ダメとは、本人が感じているネガティブな感情や現実です。ダメな内向型とは、自身の内向性がトリガーとなって、様々な失敗や成功をもたらす人のことと言えるでしょう。

良し悪しというのは、当人が得たい心地や境地に対する尺度です。外野が何と言うと、当人が成功と幸福を強く感じるのであれば、それが正解なのです。

まぁ、本質的には、本当に成功や幸福を感じていれば、相対的に第三者から見ても「成功した人」や「あなたは幸福だ」という印象に結びついていく傾向にあります。

だから、周囲の成功法や幸福論に惑わされる必要はありません。ただし、内向型らしさで社会的に恩恵を受ける人と、内向性で損ばかりを食わされる人がいます。

そこで、今回はデキる内向型とダメな内向型の違いを解説していきます。内向性を長所にする人と短所にする人の差はどこで生まれるのか、その本質が理解できるでしょう。

ダメな内向型とデキる内向型の違い

*
ダメな内向型は、ダメな状況にいるかもしれないが、本質的にダメなわけではない

違い1:単なる与えられた環境の差

内向性の質感が生きるか死ぬかは、環境にかなり依存されます。なぜなら、内向性が高い人というのは、ソーシャルスキルを抜きにして、「自己開示の瞬発力」が乏しいからです。

ですから、多くの社会的初体験の場面で、「本音をさらけ出せる環境」をエスコートされる必要があります。

違い2:後天的スキルセットの差

自己開示の瞬発力のなさを、スキルで乗り越えるのが、デキる内向型です。

スキルが、内向型に最も良い影響を及ぼすのは、「先の見通しが的確になること」、「主導権を握れるようになること」の2つと言えます。

後天的にスキルをセットしたことで、内向的な性格を抱えながらも、外向的な分野に関しても自然体に見えるレベルに力を発揮できるようになるのです。

違い3:経験値の差

内向型の人間は、自身の内向性を信じ、自身の内省から導き出した戦略を、思う通りに扱う体験を重ねることで、爆発的に成功します。

つまり、より多彩な経験に投資した内向型は、デキる内向型へ成長します。経験に対して内向性をフル活用することは、1つの経験に対して深く広く感じ、吸収することを意味します。内向型に比べ、外向型は表層的に経験に触れ、経験を捉え切れていない側面があるともいえるでしょう。

内向型は経験に対する投資のリターンが外向的な人間よりも高い傾向にあります。デキる内向型は、素直に経験に向き合います。

複数の経験により、成功へのアイデアや引き出しが増えていくと、新たな分野で新たなチャレンジをする際も、要領よくスピーディーに本質をつかむことができるようになります。結果、経験に投資すればするほど、内向型はどんどん「デキる人間」に成り上がっていきます。

違い4:自己効力感の差

「自分でも難なくできる」という自己効力感が高ければ、社会的な場面でも自分らしく力を発揮しようというマインドになります。

極端な内向型の人でも、「自分の内面との対話」に対しては、「自分でも難なくできる」という自己効力感が高いはずです。歩く、食べるなど、行動において、あなたが自然体で行っていることは、揺るぎない自己効力感を持っているとも言えるでしょう。

デキる内向型は、より多くの場面で、高い自己効力感を維持できる人間です。失敗体質のダメな内向型というのは、自己効力感を高く維持できる分野が少な過ぎるだけなのです。

違い5:内向性以外の性格の差

例えば、内向型の人間が、かなりの「頑固」という性格だったとしましょう。すると、他人が差し出したものや偶然の機会を無視することが増えます。

内向性は、知識・経験・認知の引き出しが増えれば増えるほど、その質感も社会的に優れたものになります。第三者や偶然が与えてくれた情報や経験に素直になるだけでも、内向型の成長度はとても大きくなるのです。

内向性以外の性格要因と自身の内向性が掛け算になって、才能や可能性が変わるわけです。/p>

ダメな内向型からデキる内向型へ生まれ変わる方法

*
ダメな内向型がやるべきことは、小さなズレを少しずつ解消することだ

ダメになる5つの要因を少しずつ消す

前のセクションで、「ダメな内向型とデキる内向型の違い」を述べましたね。ダメな内向型がデキる内向型に生まれ変わるには、これらのギャップを埋め合わせるだけです。

では、もっと細かく具体的に日頃からできることは何があるのでしょうか?。ダメな内向型がデキる内向型に生まれ変わる具体的方法をご紹介しましょう。

方法1:ハードを限定的に取り入れる

自分にとって「厳しい」「きつい」「しんどい」「嫌い」と感じる物事を、好意的な視点で取り組んでみましょう。「1週間に1度数時間」という非常に限定的なペースで構いません。

「交流会に出るが嫌い」であれば、「しょうがないから今日は行くか」と繰り出すようなこことをするのです。

自分の感情や欲求に逆張りすることで、あなたの内向性はタフになり、生かしどころが増えていきます。

回復が見込める程度の程よい精神的負荷を自分に定期的に掛けてあげると、自分の枠を外すのが非常に上手になります。また、自分の枠が広がります。枠とは余裕のようなもので、この枠が大きくなるほど、様々な場面で余裕を保つことができるようになります。

方法2:アウトプットスキルを磨く

内向型というのは、内的に磨くことを日常から行っています。そのため、非常に多彩なアイデアを秘めています。しかし、多くの内向型は、内に秘めたアイデアを。肝心な時に出し切る能力が身についていません。

引き出しに多くのものを入れる能力が本質的には高くても、引き出しを開けて、何かのカタチに変える力を鍛え忘れているのです。

一番内向型に効くアウトプットスキルは、「文章を書く」ということでしょう。テキストのアウトプット能力は、ビジネスからクリエイティブ、はたまた恋愛にまでの応用力を向上させます。

方法3:複数の分野に傾倒し、掛け合わせる

専門性と内向性は非常に相性が良く、お互いの長所を引き伸ばし、短所を和らげる効果があります。

そこで、内向型にオススメしたいのが、最適2つ以上の分野にとことん詳しくなるということです。詳しくなりたい分野に実用性がなくても構いません。

複数の分野を深めながら、常に、それらの分野に共通することを探してみて下さい。「野球のバッティング」と「料理の鍋の使い方」を比べるなど、視点は自由で構いません。

自分で詳しくなった全く異なる分野どうしを比べることで、物事をより俯瞰して捉える内向性が身に付きます。すると、どんな分野にチャレンジしても、早めに要領を掴めるようになります。「君は何をやってもセンスがいいね!」と羨ましがられるようになるでしょう。

さらに推奨したいのは、アウトプットスキルについても、複数のカードを持っておくということです。ライティングとデザイン、作曲とイラストレーション、プレゼンテーションとコーチング、といった具合です。

方法4:結果をすぐに求めずに、着実に積み上げる

結果をすぐに求めてしまうと、焦燥感が強くなり、プロセスを思いっきり味わう集中力が欠けてしまいます。内向型はプロセス重視で構いません。

プロセスを大切に評価することで、着実な努力を施せるようになります。着実に積み上げていき、自分の土台をどんどん固めていきましょう。

自分の力で、ある程度の成功体験を繰り返せば、取り組んでから結果を出すまでのスピードもどんどん早くなっていきます。

方法5:第三者との対話を増やす

第三者との対話は、プライベートな関係でも、ビジネスパートナーでもない、よりフラットな他人とのコミュニケーションを指します。

パーソナルレッスンのように、1対1でより深い会話が期待できるものが効果的です。こちらがどんどん質問できるような環境が望ましいです。

痛手にならない程度のお金を払って、専門家の話を聞くのも良いでしょう。他の専門性を取り入れながら、コミュニケーション機会にも恵まれます。また、多くの人がどのように自己を確立できているのかを垣間見ることもできます。

普段のコミュニケーション機会にも、専門家は潜んでいます。例えば、整体師、美容師などがそうでしょう。

整体院に行った際に、骨格についてより多くの質問をする、美容室に行った際に、髪のケアについてアドバイスを求める、これだけでも、あなたの内向的な長所を強め、短所を和らげる訓練になるのです。

ダメな内向型のまま成功するケース

*
1つの分野で内向性をフルコミットできれば、他の弱点は無力に霞む

突き抜けた内向性と偶然の産物で希代な存在感を放つ人物もいる

他人の感覚では共感できないレベルまで、自身の思考が独り歩きすると、社会的な失敗体質になりがちです。いわゆるダメな内向型ですね。

独自に尖った内向的な感受性は、社会的にズレでるので、検討することが社会的にもズレまず。物事が見当違いになるわけです。

ただし、常人では思いつかない深遠の景色、これはアートなどに昇華して、そのアートがたまたま多くの人を惹き付け、結果的には成功を呼び込むといったケースがあります。

内向性をこじらせたからこそ、スペシャルな存在なれたのです。

携わる分野の中でも、頭一つ抜けたアウトプットスキルが必要になってきます。

こじらせた内向型は、多くの人から理解されないばかりか、自分の最適だと練りだした解答がことごく間違うという事態が起きます。これは、自身の内向性を絶えず否定される人生なので、内向型の自己否定感をどこまでも募らせていくのです。

最後に:ダメな内向型など本来は存在しない

*
自身の内向性と向き合い、自身の内向性を適切に生かそう

結局は、自身の内向性の生かす準備をしているかどうかだ

内向性が高ければ、内省は広く深く行うことができます。物事を広く深く考えることができれば、物事の本質に辿り着けるはずですよね。

ダメな内向型は、単にピントがズレているだけです。じゃあ、なぜ、ピントがズレているかということ、それは今回お話しした環境、後天的スキル、経験値、自己効力感、その他の性格がミックスした結果、必要な時に、適切な内的処理(及び外的処理)ができていないためなのです。

要は、現状ダメな内向型の人でも、内向性を失っているわけではありません。間違った方向に尖った人は、適切な視点を与えれば、その視点で尖ることができます。

私たちは勝手に十分なお金をもらい、勝手に幸福を得ることはできません。あくまで、現実、世の中、社会という枠組みに適応し、価値を放つことで、リターンが得られるのです。

社会的リターンの多くが、成功や幸福を重ねることに繋がります。狙って戦略的に成功や幸福を得るならば、現実、世の中、社会に自身の内向性を適用させる準備をするしかないのです。

内向性とは面白いほどに生かしどころがある

例えば、本診断サイトの土台は、一人のクリエイターによって完成しています。彼は、サイトのデザイン、コーディング、プログラミング、診断のロジック開発、診断結果のライティングをほぼ一人で作り上げています。

数十人いる企業が取り組んでも完成できないものを一人で作ることができたのは、内向性の生かしどころをただひた向きに広げてきたからです。

内向的なパーソナリティは、物事の感度の高さに直結します。つまり、多くの物事に触れれば触れるほど、感受性は豊かになります。感度が低いと、どんなにオリジナルな経験をしても、実りになりません。

また、内向型の人が外向的な人のような力を付けるのは比較的容易だと、私たちは感じています。外向的な人に、内向的な視点や感覚を後天的に教え込むのは、とても難しいのです。「必要は発明の母」という言葉がありますが、内向性を必要としている内向型だからこそ、発明できることはたくさんあります。

内向型の人間の可能性は本当に無限大です。ぜひ、今回の記事で述べたアドバイスなどを参考に、自身の内向性をより多くの場面で適切に解き放ち、期待以上の成功と幸福を堪能していきましょう。